• ビジネスでは節目ごとに「イメージカラーを決める」というNさん。家づくりも同様に今回は白とブルーをイメージカラーに。白い外壁だけでは、周囲の緑の中で際立ちすぎてしまうため、あえてアメリカンカントリーを連想させるブルーを選んだ。

  • 1階はパブリックスペースとして、カフェを営業している。 リビング、ダイニング、キッチンと、スペースごとに変化を持たせ異なるテイストを演出し、レンタルスペースとして結婚式などのパーティが開催されることも。 テレワークのオフィス代わりなど「いろんな方に、いろんな使い方をしてほしい」とNさん。

  • リビングスペースは、淡いトーンを用いてカジュアルで開放感に満ちた、明るさあふれるフレンチ・スタイルに。 腰壁はブルー、上はストライプのクロスにしてパリのカフェのようなテイストを演出。 シェードカーテンにはウィリアム・モリスの「いちご泥棒」をセレクトし空間に温かみを添えた。

  • ブリティッシュ・トラディショナルをイメージしたダイニングスペース。 テーブル、椅子、シャンデリア、絨毯は以前から趣味で揃えていたアンティークで、「こういうインテリアが映える空間をどうしてもつくりたかった」という。

  • 1階と2階をつなぐスキップフロアは、誰でも気軽に利用できる執務スペースを設けた。これは『セルコホーム』のモデルハウスで見て気に入ったもの。ウィリアム・モリスのクロスを採用し重厚で上質な空間に仕上がった。

  • キッチンは「見せるためのスペース」として、壁のタイルやクロス、床材もガラッと雰囲気を変えている。 壁のクロスは日本人のアパレルデザイナーが手がけたもので、アイランドの側面にも採用した。

  • 「他と思い切り表情を変えるために、ピンクと大胆な花柄を選んだ」というピンクのクロスが印象的な主寝室。プライベートスペースでもあり、 専用のシャワールーム、トイレも設置されていて、ゲストルームと干渉しないつくりになっている。

  • 2階のゲストルームの壁紙は菊をモチーフとしたローラ・アシュレイを採用。ゲストを招いた時、ゆっくり寛いでもらいたいとの思いから落ち着いた空間に仕立てている。

  • 独立したスペースとなっている2階のパウダールーム。 2階にはゲストルームが3つあり、「海外のバケーションハウスで暮らしていた時、朝はいつもパウダールームが混雑していた」というNさんの経験から、快適に使えるダブルボウルとなっている。

  • リビングから続くカバードポーチは家の内外を繋ぎ暮らしに開放感をもたらす。たっぷりとした広さがあり晴れた日のセカンドリビングとしても大活躍。

バケーションハウスに心惹かれ美と寛ぎが調和する邸宅

出会いと経験、キャリアの集大成独自の世界観を創出

福岡県の緑豊かな住宅地に佇むN邸。この邸宅のデザインには、アメリカ・アリゾナ州で宿泊したバケーションハウスの記憶が色濃く反映されている。 そこは、森の中に溶け込むように建てられたコテージで、自然と一体になった家の美しさを感じさせるものだった。また一際目を引く優雅で華やかさに包まれたインテリアは、輸入家具や雑貨を扱う仕事を通して培ったセンスを活かし、「 家づくりもファッションと同じで、色や小物の組み合わせ、コーディネートを楽しみたい」と独自のスタイルを追求している。1階は予約制のカフェを併設したパブリックスペースで、「見せること」を意識したという。2階は主寝室や3つのゲストルームを備えたプライベートスペース。 独立したパウダールームも用意されゲストが快適に過ごせるよう配慮されている。 各部屋はクロスや家具、照明の選び方により異なる表情を持ち、まさにファッションを楽しむような感覚でデザイン。Nさんは「住む人はもちろん、訪れる人みんなが幸せになれるような、美しさと居心地の良さを両立する空間にしたかった」。これまでの出会いや経験、そしてキャリアを集約した特別な住まいの完成だ。

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