作品を仕上げていくように理想の家を形にする喜び
「まわりの景観から浮くようなデザインにはしたくなかった」とご夫妻。
思い描いたのは、豪華な装飾を施さなくても、本物へのこだわりがディテールに宿る邸宅であること。控えめなたたずまいから、じんわりかもし出される美しさがあること。イギリスへの憧れを強く抱く奥様のイメージを具体的な形に落とし込むため、ウエストビルドと打ち合わせを重ね、一緒に作品づくりに向き合うように、少しずつ作業を進めていった。「ずっと買い揃えていた家具があり、基本的な間取りも頭の中で固まっていましたが、それが1つの空間にまとまるのか、最初は不安もありました。でも、私の思いを的確に読み取り、キッチンとつながるヌック、木目が強調された階段の配置など、こういう考え方もあるのかと、驚かされる提案がいくつも。私たちもテンションが上がり、わがままなオーダーもしましたが、誠実に対応していただいたおかげで、理想を超えるような家ができたと思います」
テレビボードや階段など、造作した部分のオリティも高く、見た目だけでなく、動線などの機能面でも使いやすい。「自慢したくなる家です」と、ご夫妻は満足そうに語った。