流行、伝統、個性、センスで描いたアメリカンテイスト
ハンバーガーショップを経営し、アメリカのカルチャー、ライフスタイルに強い憧れを持つTさんご夫妻。以前から、家を建てるなら「サーファーズハウスをベースに」と、決めていたという。アメリカ西海岸の海沿いに建つサーファーズハウスに、北米のクラシックテイストも取り入れること。そして、ビルトインガレージを備えること。この2つのリクエストから、家づくりが始まった。パートナーに選んだのは、サーファーズハウス、アーリーアメリカンからトラディショナルまで、さまざまなスタイルの本格輸入住宅を、40年前から手がけてきたアンクルボブハウス(アカツカ建設)である。
提案されたのは、外観にラップサイディングと天然木の板張りを使ったデザイン。サーファーズハウスのイメージに、北米の伝統的な住宅に使われるレッドシダーをプラスすることで、Tさん夫妻が望んだ個性を描いている。広々としたカバードポーチ、PCフェンス、ヤシの木など、サーファーズハウスに欠かせないエレメントが揃い、日が落ちてからライトアップすると、海を越えて届いた絵葉書のような顔も見せる。
カバードポーチをはじめ、エントランスホール、リビング、キッチンなどの照明は、ご夫婦がこの家のために用意したもの。床のヘリンボーンは当初からのリクエストで、木製の家具はサーフスタイルにこだわり、揃えた。室内の壁等はシンプルだが、照明や家具をアクセントにすることで、Tさん夫妻流のサーファーズハウスとなっている。
ビルトインガレージは、「子どもが成長して自分の時間が増えたら、ここでのんびり、趣味を楽しみたい」というご主人の意向もあり、2台分のゆったりしたスペースをとった。川沿いに建つサーファーズハウスは、Tさん家族が人生を愉しむための舞台装置。自ら雑誌等のメディアに掲載を依頼するほど、ご夫婦は出来映えに満足しているという。