真に上質なデザインと素材のエレガントな住まい
ヨーロッパの建築はよく、“石の文化”と言われる。古代ローマ期から連なる組積造や煉瓦組みの建築技術は、荘厳なキリスト教会の建築様式を縦軸としながら、各地の風土や文化に合わせて発達を重ね、美意識を熟成させてきた。
仕事がら海外を訪れることが多いBさんは、各地のホテルのスイートルームに泊まってきた経験の中で、それらの洗練されたデザインと心地よい雰囲気に、深く感銘を受けた。自身の住まいを建てるにあたっては、世界中のホテルから「これは」と気に入った要素を取りこんで、頭の中には明確な理想のイメージが出来上がっていたのだ。
ところが、大手住宅メーカーに相談してみても、ディテールなどは規格として用意されている中からしか選べず、思うような家がでそうにない。もどかしい日々の中、雑誌で知ったのが、特に石材や輸入タイルを得意とする輸入住宅メーカー『トップメゾン』だった。
フレンチスタイルの邸宅からフリーデザインまで、確かな設計力・デザイン力で施主の思い描くイメージにきめ細やかに応えてくれ同社の姿勢に「ここなら自分のやりたいことができる」と感じたBさん。ずっと温めてきたイメージを元に、『トップメゾン』が設計、コーディネートに至るまでトータルでサポートすることで、理想の住まいが現実のものとなった。
Bさんのコンセプトは“クラシックモダン”。外観は伝統を感じさせるシンメトリーなデザインを基調とし、天然大理石の『Mストン』が味わい深い陰影を描き出す落ち着いたファサードだ。同時に、ラウンドしたドーマー部分にガルバリウムを用いて現代的なアクセントも加えている。
暮らしの中心は日当たりのよい2階部分に集中させ、折り上げ天井、モールディング、間接照明など、ホテルのスイートルームのようエレガントな雰囲気に。床はアジアンウォールナットと大理石でダークカラーを中心にまとめ、素材と意匠が描き出す濃淡と明暗がなんとも艶めかしい。
世界中の上質な空間とデザインを熟知したオーナーのイメージに徹底的に応えた家。天然石の質感と美しさが快適な暮らしを包みこむB邸は、真なる輸入住宅の魅力を教えてくれる。