• 夜の帳に包まれてひと際エレガントに輝く、瀟洒なデザインのファサード。

  • 景観条例によって美しい街並みが担保されている住宅街に、しっくりと馴染む。

  • 1階部分は4台の愛車を格納することができるビルトインガレージ。車をこよなく愛するご主人がこだわった、男の城と呼べる空間だ。

  • 出隅の奥深さを強調することによって、住宅全体の重厚感を際立たせている。

  • 職人がつくりあげた芸術品ともいえるフィッツの階段。床は大理石を採用し、高級感溢れる階段ホールとした。

  • エントランスホール右手にはLDKが広がっている。大きく取られた間口、ニッチの奥行き、壁の厚さが本物の荘厳さを生む。

  • 一見シンプルだが、床、天井、壁、全てに意匠を詰め込んだリビング。TV側の壁には、ライムストーン系の石灰石の表面をマット仕上げにしたものが貼られており、視覚的なやわらかさ、やさしさをプラスしている。

  • インテリアやファブリックなども、参會堂がトータルコーディネート。リビングの隣に広がるリビング・ダイニングはモダンに仕上げられた。

  • 壁を鶯色のドライウォールにした3階の書斎スペース。木の質感を生かした迫力のある執務机を主役に据えながら“渋さ”を表現したという。

  • 脱衣・洗面スペースの天井には青森ヒバを用い、壁にはモザイクタイルをあしらって明るく気持ちの良い空間に。バスルームにはゆったりくつろげる輸入物のバスタブを採用した。

厚さにこだわり存在感を強調した、モダンクラシック

オーナーの好みを発掘し、満足いく住まいをともに創造していく

 名古屋の高級住宅街に建つN邸は、モダンでいながらトラディショナルな装飾が施された豪奢な佇まい。「スクエアのフォルムによって重厚感のある住まいに仕上げたい」というオーナーに対し、参會堂は“出隅を太く”するという独自のアプローチによってその要望に応えた。
 その際たるものは、ファサードの柱部分に30㎝の奥行きを取ることで、木造大断面工法を取りながらまるでRC構造のような質量を感じる趣きにしたこと。また、室内の柱・壁なども含め、各所の要となる部分を肉厚にすることで、重厚感、本物のヨーロッパスタイルのデザインを完成させたという。
「住まいづくりに関しては参會堂さんを信頼していたので、基本的にはお任せ。モダンとイタリアネートを掛け合わせた外観、そして心落ち着ける内観。私たちが希望したのはそれだけですが、デザイン画を描きながらイメージを打ち合わせをしているうちに、私たちの好みを新たに発掘し、うまく家に反映してくださいました」。とNさんは当時を回想する。
 オーナーの意向を汲み取り、住まい作りのプロフェッショナルとしてディティールを提案していく作業。参會堂の技術と知識をもってして、Nさんが満足する素晴らしい豪邸を表現した。
 リビング正面の壁に石を貼って奥行きを持たせて仕込んだ間接照明は、“浮遊感”を生むよう工夫。暗い色合いの床と天井の付け梁も合わせ、“落ち着き”と“渋さ”を感じる空間に。
「リビングもダイニングも3階の書斎もバスルームも、どこの空間もリラックスできる。これぞ正に理想の住まい。しっとりとした大人の雰囲気が感じられて、とても気に入っています」

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