• 表情豊かな煉瓦張りのジョージアン様式のファサード、石張りのアプローチと緑豊かな植栽、漆喰と石積み調のサイディングを組み合わせてデザインされた塀など、総合的に調和のとれたエクステリア設計がなされた。

  • エントランスホールも家の重要な顔と考えゴージャスに。折り上げ天井にシャンデリア、アンティークの家具で飾り、空間をさらに上質なものへと昇華させている。

  • 光を受けて鈍く、されども上品に輝く階段。歴史を重ねたヨーロッパの住まいがそのまま抜け出し、ここにやってきたような雰囲気を纏っている。

  • 家具、ファブリック、そしてクロスのカラーバランスによって構成された、高貴さすら感じてしまうリビング。光の角度によってゴールドに光る幾何学模様のクロスを、効果的に活かした好例だ。

  • リビング側からダイニングを見れば、ゲートがフレームとして作用し、一枚の絵画のように見える。飾られたプレートやテーブルクロスは季節ごとに絵柄や色を変えて楽しむそうで、この時はブルーを挿し色に使っておられた。

  • ブルーが大好きだという奥さまがプロデュースした、使い勝手の良いキッチン。奥さまが選んだ壁のタイルによって、凛とした空間にまとめられている。

  • 絵画と壁の柄をマッチングさせるセンスはさすが。2階の居室や廊下などは、それぞれで壁クロスを変えることで遊び心と華やかさを演出している。

  • 市松模様の床に大胆な柄の壁クロス、モザイクタイルによるカウンタートップと、柄と柄を合わせる高度なテクニックが見られるサニタリールーム。モノクロ配色にゴールドを効かせるのもポイント。

  • 草花がモチーフになっているペイズリー柄の壁紙に、蝶があしらわれた同色系のタオルを合わせて。このような一つひとつのチョイスに隙がなく、その発想に思わず唸ってしまう。

  • 木漏れ日がテラコッタタイルの床に落ち、なんとも心地よい気持ちにさせてくれるお庭。こちらのタイルは、なんと奥さまが自ら敷いたもの。

海外生活で育まれたセンスが咲く、華やかな住まい

お気に入りの家具や小物が似合う、そんな空間に仕上げたくて

 可憐に咲くバラにヤマボウシ、緑がたくましいオリーブやユーカリ、カツラの木。自慢の庭で四季を肌で感じつつ、1日1日を大切に過ごす。
 煉瓦壁が特徴的なF邸は、歴史風情が感じられるジョージアンスタイル。定年を迎えられたご夫婦が悠々時的な時間を過ごす生涯の住処として建てられた。
「お気に入りのアンティーク家具やヨーロッパ各地で買い集めた雑貨・小物類が似合う、そんな自宅を希望していました。そのためには、私たちの感性をしっかりと表現してくれるハウスメーカーが必要だったのです」
 お仕事でロシア、ベルギー、ドイツに赴任し、長い間海外に住んでいたご主人。そしてその生活に寄り沿っていらっしゃった奥さまは、ジュエリーデザイナーであり、インテリアも学ばれていた方。そんなFさんご夫婦なので共にヨーロピアンデザインに造詣が深く、住まいづくりにおいても並々ならぬこだわりをお持ちでだった。 
「『フローレンスガーデン』は私たちの描く青写真に共感して、理想とする空間を作ってくださいました。そして、重厚感あるモールディングや折り上げ天井、空間ごとに壁紙を変えて遊び心を加えるなど、本物の輸入住宅の設えをデザインに入れ込んでくださったんです」
 厳かな外観の邸宅に一歩足を踏み入れれば、そこに広がっているのはシックでエレガントなエントランスホール。ご夫婦が買い集めたイギリスアンティークのシャンデリアや家具、ベルギーで手にした日本の襖絵が、訪れる人の心を魅了する。さらに目を見張るのは、華やかに彩られたリビング・ダイニング。庭から流れ込む自然光が空間全体に行き渡り、美しい光と影を演出している。
「1階にはLDKと書斎と母の部屋、2階には夫婦それぞれの部屋とゲストルーム。部屋数を絞り、それぞれの部屋を広々と確保することによって、ご家族3人それぞれがのびのびと暮らせるようにしました」
大好きなものに囲まれて、くつろぎながら暮らせる我が家。ご夫婦の素敵な時間が、そこには静かに流れている。

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