• 千葉県の自然に溶け込むスパニッシュ・コロニアル様式の佇まい。バレンシア地方から取り寄せた優雅な姿や色合いが特徴のスペイン瓦は、通気性が高く室内を快適に保ってくれるのも魅力。

  • 母屋から通じるゲストルームを兼ねた離れまでは、アーチをあしらって優しい雰囲気に。床はメンテナンスフリーなテラコッタ調のタイルを採用。セカンドハウスという使い方を考えた、ハウスメーカーからの提案が採用された。

  • 思い切り遊んだ後は、イタリアンタイルを用いたカラフルな足洗い場へ。広い庭で縦横無尽に走り回れるので、いつも週末を楽しみにしているという。

  • 大勢のゲストが来ても余裕を持って過ごすことができる広々としたテラス。リビングからも庭からもアクセスできるので、愛犬と一緒にここで時を過ごす事も多いという。

  • 広さ30帖、高さ5mもの大空間となったリビングスペース。「白い紙の上にすっと墨を敷く水墨画をイメージして、このリビングをデザインしたんです」とオーナー。グレーがかった珪藻土の塗り壁に、ダークブラウンの床が美しいコントラストを描き出している。

  • スペインタイルを壁面に配したI型のキッチンには、お菓子づくりなどで活躍するカウンターテーブルをプラス。こだわりの御影石の天板は、オーナー自ら岐阜県に足を運んで選んだもの。光の当たり方によって、天板がキラキラと輝くのがお気に入りのポイントだそう。

  • マスターベッドルームは、休日の静かな眠りを与えてくれる空間として作られた。爽やかな水色の壁と純白の天井は、まるで透明感溢れる海の中を想像させる。

  • のんびりと身体を癒すためにバスタブは大きく。深さにこだわり、理想の形を追求したのだとか。一方で、夏にさっと汗が流せるようにとシャワーブースも採用。休日に過ごす場所として最適化されたバスルームとなっている。

  • 化粧台や鏡のスペースを大きく取り、ホテルライクに仕上げたパウダールーム。清潔感溢れるホワイトに、ゴールドのアクセントを用いてエレガントにまとめた。

  • 梁が逞しく通るロフト部分。こちらは離れ同様に子や孫、ゲストが来た時に使用できるスペースとして設計。窓のほかトップライトも設えているので、明るく風通しもよくて快適。

太陽の温もりを一身に受ける、南欧リゾートを我が家に

都会の喧騒を離れ、週末をのんびりと過ごす

 天井近くまで伸びる大きな窓から、吹き抜けのリビングに明るい陽射が差し込む。オーナーがこのセカンドハウスを建てるにあたってイメージソースにしたのは、快適で楽しかったパリのアパルトマンでの生活だった。
「購入した土地に建っていた小屋がスパニッシュ様式だったので、そのデザインを受け継ぐ形で外観はスパニッシュコロニアルにしました。でも、住空間のイメージはあくまでもかつて住んでいたアパルトマン。解放的で広々としたリビングを希望しました」
 夫婦二人と愛犬が過ごすセカンドハウスだから部屋数は必要ない。その代わりに、一つひとつの空間にゆとりを持たせ、オフをゆったりと贅沢に楽しむことができる住環境に仕上げることに注力した。また、生活シーンをより豊かに彩るテラスや、緩やかな起伏のある庭にも余裕のある設計に。
 心地よい陽だまりの中で読書に耽り、庭では愛犬が走り回る……。都会ではなかなか犬を自由に遊ばせる場所がないので、どうせならドッグランのような広い庭のある住まいを手にしようというのが、新居を建てるに至ったきっかけでもある。「犬のために建てたようなものですよ」。と笑うオーナーは、愛犬と遊び、仕事で疲れた心と身体を癒す。
「この住まいを手にしてから、毎年のように出かけていた海外のリゾート地に行かなくなりました。ここなら愛犬も一緒にいられますし、何よりみんな笑顔になれるのです」。爽やかな朝日で目覚め、陽光に包まれながら本と戯れ、暮れなずむ空に浮かびだす月を愛で、夜は庭に座ってグラスを傾ける。得もいわれぬ心の開放感が、たまらなく心地よいとオーナーは語った。

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