• 東南角地という地の利を生かして、石張りの塔屋を配置。存在感のあるデザインながら威圧感がないのは、細部の装飾や外壁選びによるところが大きい。

  • 奥行き感のある石畳のアプローチを抜けて正面玄関へ。職人さんによる味のある塗り壁や、ロートアイアンなどにより、フレンチスタイルらしい余裕のある雰囲気をまとっている。

  • 吹き抜けのリビングスペースは、イタリアの友人宅からインスピレーションを得て設計されたもの。ダイニングキッチンまで続く大空間でも、全館空調システムを採用しているので、室温にムラがなく、どこでも快適に過ごせる。

  • 広いLDKの間取りとしながらも、リビングとダイニングはアール開口で空間を区切ることで雰囲気を切り替え。ドライウォールのカラーコントラストが、空間をより上質なものへと昇華させている。

  • ご主人の寝室は、温かみのあるアプリコットカラーでコーディネート。採光の良い塔屋部分に位置しており、毎日気持ちよく目覚めることができるとのこと。

  • 変わって奥さまの寝室は爽やかなブルーグリーンの世界。壁紙やファブリックは『ローラ・アシュレイ』のものを選び、やさしくもエレガントな雰囲気で統一した。

  • 寝室の隣には、奥さま専用のパウダールームも設えた。角度を変えると三面鏡になる鏡や、アクセサリーや化粧品を収める収納スペースも用意。掃除がしやすい素材の天板など、実用性も高い。

  • トップライトのある明るいパウダールームは、海をイメージしたブルーを基調にデザイン。アンティークショップで購入したタイルを用いるなど、フルオーダー住宅ならではの個性が発揮されている。

  • 季節や天候に左右されず安心して洗濯物を干せるランドリースペース。右手奥にはバルコニーがあるので、天気のいい日はその流れで外干しも可能。家事が捗る動線も考えた設計も抜かりない。

  • ガーデンリビングもこだわったポイント。天気の良い日はパラソルを出してパーティやティーブレイクを楽しむことも。家族みんなが笑顔になれる。

自分らしく、自然体に気持ちにゆとりができるような住まい

幸せの香りに包まれる、優美な庭を眺めながら過ごす

 ハニーサックルや金木犀など、花木を愛でながら共に四季を感じて過ごしていたい、そんなNさんご家族のライフスタイルに合わせてオーダーメイドされたお宅は、ヨーロッパの郊外に佇むような安らぎの住まい。白亜の外壁に、豊かなモールディング、ポイントとなるロートアイアン、表情豊かな壁材を用いることで本物志向のファサードが出来上がっている。2012年に竣工したN邸は、庭を広くとってガーデニングが楽しめるよう余裕のある住宅設計を希望していた施主とともに、温かみのある色や素材感、ウッディーな自然派の空間づくりを意識して建てられた。
 たとえば一括りにヨーロピアンスタイルの家を建てるといっても、エレガントな路線やカントリーな路線など、人によって好みは様々。そのため決められた選択肢の中から選ぶとなると、思い描いていた理想を形にするのは難しいだろう。「ノアデザイン」は施主のイメージに合わせてゼロからデザインを考えてくれる、その臨機応変さから支持を集めているハウスメーカーだ。両者間での話し合いの末に設けたテーマは「暮らしが楽しく豊かになる家」、目指したのは華美な装飾よりも、カントリーサイドの素朴で心地の良い居住空間だった。
「キッチンからダイニングを通ってアクセスできる庭のハーブ菜園。買い物から帰ってきて車をガレージに駐めて、すぐ脇の階段を上がって入れるパントリー。効率よく洗濯物を干すことのできるランドリールームと、そこ先に続くベランダ。私たちにこだわりをきちんと理解してくれながら、一つ一つの家事の負担が少なく、楽しく生活ができるよう提案してくれたんです」。と嬉しそうに話すのは奥様。心地よいと感じるのは家のデザインだけでなく、生活動線の作り方に起因するところも大きいのだ。
 一家が家で過ごす時間を多く持つようになったのは、「何もしない」ができるくつろぎの空間を手に入れたから。暮らしやすさや、施主のこだわりをきちんと汲んで空間デザインしてくれているから、どの部屋、どの空間も心地よく快適だという。
 広いアイランドキッチンでお茶の用意をして、庭を眺めながら今日もティータイムを楽しむ。広い庭には、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクやピエール・ドゥ・ロンサールなど、華麗なつるバラが香り高く咲いている。

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