• イギリスのタウンハウスの玄関ドアをモチーフとして、上部にガラスを設けたことで、北向きのエントランスにも光がそそぐ。ドアノッカーやポストの装飾が個性を引き立たせている。

  • リビングは、奥様が一目惚れした、装飾の美しいアンティークテーブルをベースに空間をつくり上げた。壁、ソファ、カーテン、絨毯、シャンデリア、を統一感のある色づかいとし、ソファから見渡すことの出来る景色も意識したコーディネートに。

  • この家のメインとなるダイニング。奥様が希望したブルーグレーの塗り壁をベースにラグやカーテンなどの色を選定しシャンデリアのデザインやテーブルのサイズ感に配慮してフレンチスタイルを生みだした。

  • キッチンのワークトップは、奥様が一目惚れしたクォーツストーンを主役にデザイン。幅広いカウンターの下は既成のキッチンだが、背面収納は造作して組み合わせたことで機能も充実させたオリジナルキッチンに。

  • 塔屋部分は北側に位置するが、内側を吹き抜けにし上部にも窓を設けことで、明るい空間となった。奥様がどうしても欲しかったティーサロンのスペースを匠なプランニングで実現した。「ここでお茶をしながら過ごす時間はとても幸せです」と笑顔で語る奥様。

  • 書斎を兼ねた主寝室はご主人の趣味を反映して、木目の素材を活かす印象的な壁色に。照明には、奥様の思い出のカフェから譲り受けたブラケットライトにアンティークのシャンデリアを添えた。床の自然塗料は、ご主人も加わり、塗装をした。

  • お母様が使う寝室は、東面にインナーテラスにつながる掃出し窓を設けたことで、一日中光のあたる空間となるよう考えられている。ここでティータイムを楽しむことも。

  • 白を基調としたエントランスホールは、コンソール、絵画、アンティークのブラケットを配置することを前提に、壁面のパネルモールを装飾。ゲストを招き入れることを意識した空間。

  • 扉を開けると他の空間とは異なる雰囲気を楽しめる。ゲストが心地よく使える空間にコーディネート。

憧れをカタチにしたフレンチシックな邸宅

憧れのティールームのある家

 I邸の家づくりのベースになったのは、「ファサードに塔屋が欲しい、将来、ティーサロンを開けるような空間にしたい」という奥様の夢だった。
 リビングから見わたせる先に広がるダイニングやキッチン。扉のない一つの空間でありながらそれぞれの場所が独立した意味を持ち、外観とのバランス、窓の配置、機能や動線を考えプランニング。
 特にダイニングはこの家の中心に配置して、テーブルがどの方向からも美しく見えるようバランスを意識したという。 道路に面しているファサードに「塔屋を設けたい」との要望があったが、北側に面していることで一日中陽が入り難いという問題があった。『クラフトメイドハウス』の提案で吹き抜けにすることで、柔らかい光が取り込める塔屋を、奥様が憧れていたティールームを実現させたのだ。
 キッチンは「ティーサロンのお客様と一緒にお菓子づくりもしてみたい」という、奥様の将来の夢をかなえるための舞台。背中合わせでも窮屈せず料理のできるように通路幅を広めに確保。キッチンカウンターの奥行きを広げてアイランドカウンターのようにし、食器を並べて団らんできる場所に。 実はこのキッチン、国産の新古品を取り付けてアレンジしたもの。ダイニング側にティーカップなどを収納できる棚を造作し、つなぎ合わせ、扉の交換やモールディングを組み合わせたオリジナルキッチンである。
モールディングは各空間に合わせて施し、塗り壁や壁紙、板張りを組合せ、各室を彩る照明器具や扉のハンドル、タイル、自然塗料で仕上げた無垢の床、窓を演出するスタイルカーテン、テーブルやラグ、ソファなど、インテリアもすべてトータルコーディネートし、お客様とともにつくり上げる。それが『クラフトメイドハウス』の家づくりなのだ。

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